風邪(急性上気道炎)
「風邪(かぜ)」は、正式には急性上気道炎と呼ばれ、鼻やのどを中心としたウイルス感染です。
多くは軽い症状で自然に治りますが、小さなお子さんでは熱が高くなったり、咳が長引いたりすることもあります。
風邪は一年を通して見られますが、冬季や季節の変わり目に多くなります。
症状
主な症状は以下の通りです。
- 鼻水、鼻づまり
- のどの痛み
- 咳、痰
- 発熱(軽いものから高熱まで)
- 全身のだるさ、食欲低下
症状は2〜3日で強くなり、その後1週間前後で回復することが多いです。咳や鼻水はその後も10日ほど残ることがあります。
原因
風邪の原因のほとんどはウイルスです。代表的なウイルスには次のようなものがあります。
- ライノウイルス(最も一般的)
- コロナウイルス
- アデノウイルス
- RSウイルス
- パラインフルエンザウイルス など
細菌感染はまれで、多くの風邪に抗菌薬(抗生物質)は効果がありません。
当院での対応
のどの状態や呼吸音などを丁寧に確認し、必要に応じてインフルエンザなどの迅速抗原検査を行います。
治療の基本は『対症療法(症状を和らげる治療)』で、鼻汁吸引を行ったり、解熱薬(熱冷まし)や去痰薬(痰切れ)、鎮咳薬(咳止め)を使用します。
多くは自然に治る病気です。十分な休養と水分補給が何より大切です。
大事なポイント
- 長引く発熱(5〜7日以上)、呼吸が苦しそう、咳で眠れない、元気が極端にないときは再受診してください。
- 乳幼児では熱がなくても鼻づまりや咳で哺乳ができないことがあります。呼吸や水分摂取の様子をよく観察しましょう。
- 抗菌薬(抗生物質)は細菌にしか効かないため、風邪には不要なことが多いです。
- 登園・登校は、熱が下がって元気が戻れば可能です。
- 免疫が発達してくるにつれて、風邪をひく頻度は次第に減っていきます。繰り返しても過度に心配する必要はありません。