貧血
貧血とは、血液の中にある「赤血球」や「ヘモグロビン(酸素を運ぶ成分)」が少なくなり、体に十分な酸素を届けられなくなっている状態をいいます。
こどもは成長にともない多くの血液を必要とするため、乳幼児期や思春期に一時的な貧血がみられることもあります。
症状
軽い貧血では症状が目立たないこともありますが、以下のようなサインがみられることがあります。
- 顔色が白い、唇の色が薄い
- 疲れやすい、元気がない
- 動くと息切れや動悸がする
- めまいや立ちくらみ
- 食欲がない
- 爪が反ってくる(スプーン状爪)
成長や集中力にも影響することがあるため、気づいたら早めにご相談ください。
原因
こどもの貧血の多くは「鉄欠乏性貧血」と呼ばれ、体に必要な鉄分が足りないことが主な原因です。代表的な要因には以下のようなものがあります。
- 偏った食事や鉄分の摂取不足
- 成長による鉄の需要増加
- 月経の影響(思春期の女の子)
- 慢性的な出血(消化管出血など)
- 血液の病気(再生不良性貧血、溶血性貧血など)
当院での対応
診察のうえで、指先からの少量採血または静脈採血を行い、ヘモグロビン値や鉄の状態を確認します。必要に応じて、フェリチン(体内の鉄の貯蔵量)などの追加検査を行います。
鉄欠乏性貧血と診断された場合は、鉄剤を一定期間服用したり、食事内容を見直していただきます(レバー、赤身の肉や魚、ほうれん草、ひじきなど鉄を多く含む食品の摂取が大切です)。
貧血の種類によっては、血液専門医へのご紹介を行います。
大事なポイント
- 鉄剤は数週間〜数か月続ける必要があります。症状が良くなっても、医師の指示があるまで自己判断で中止しないようにしましょう。
- 貧血の原因が単なる鉄不足ではない場合もあります。再発や改善しない場合は、精密検査が必要です。
- 成長期のお子さんには、鉄を意識したバランスのよい食事が大切です。
- 「顔色が白い」「疲れやすい」などの小さな変化にも気づいてあげましょう。