りんご病(伝染性紅斑)
「りんご病」は、正式には伝染性紅斑と呼ばれるウイルス感染症です。頬が赤くなる特徴的な発疹から「りんご病」と呼ばれています。
春から初夏にかけて流行することが多く、主に小学生くらいの子どもに見られます。
症状
主な症状は以下の通りです。
- 頬の赤み:頬にりんごのような赤い発疹が出ます。かゆみを伴うこともあります。
- 体の発疹:その後、腕・足・体幹などに、網目状の淡い発疹が広がることがあります。
- 発疹が出る前の症状:微熱、倦怠感、頭痛などの風邪のような症状が見られることがあります。
発疹が出るころにはすでに感染力はほとんどなく、登園・登校を休む必要は通常ありません。
発疹は数日〜1週間ほどで自然に消えますが、日光・運動・入浴などで一時的に再び赤くなることがあります。
原因
原因はヒトパルボウイルスB19というウイルスです。
感染経路は主に飛沫感染(咳やくしゃみ)や接触感染です。
潜伏期間はおよそ4〜14日(平均1週間前後)で、感染から発症までに少し時間がかかります。
発疹が出る前(まだ顔が赤くなる前)の時期に感染力が強く、このころに周囲へうつす可能性があります。
一方で、発疹が出た時点ではすでに感染力はほとんどありません。顔が赤くなる前(発疹が出る前)の時期に感染力が強く、この時期に周囲へうつす可能性があります。
当院での対応
診断は、特徴的な発疹や症状から多くの場合臨床的に判断します。
必要に応じて、血液検査(ヒトパルボウイルスB19抗体検査)で確認することもあります(結果は数日〜1週間ほどで判明します)が、この検査は、妊婦や造血障害を有する方など、感染確認が必要な場合には保険適用となります。
治療は対症療法が中心です。
- 発熱や関節痛がある場合:解熱鎮痛薬を使用します。
- かゆみが強い場合:抗ヒスタミン薬などを用います。
ウイルスに対する特効薬はなく、ほとんどのケースで自然に治癒します。
大事なポイント
- 発疹が出た時点ではほとんど感染力はありません。通常は登園・登校可能です。
- 妊娠中の方(特に妊娠初期〜中期)が感染すると、まれに胎児に影響することがあるため、妊婦との接触は避けましょう。
- 免疫力が低下している方(溶血性貧血、白血病など)が感染すると重症化することがあります。
- 発疹が出てからもしばらくは、日光や入浴・運動などで再び赤くなることがありますが、これは再感染ではなく一時的な反応です。