とびひ(伝染性膿痂疹)
「とびひ」は、正式には伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)と呼ばれます。
虫刺されやあせもなどで皮膚をかいた部分に、黄色ブドウ球菌や溶連菌(A群溶血性レンサ球菌)といった細菌が感染して起こります。
皮膚に小さな水ぶくれやかさぶたができ、強いかゆみを伴うのが特徴です。
掻いた手で別の場所に触ると、他の部位にうつって広がることがあります。
症状
主な症状は以下の通りです。
- かゆみをともなう小さな水ぶくれや赤い発疹ができます。
- 水ぶくれが破れると、じゅくじゅくしたり、黄色いかさぶたになります。
- 顔(特に口のまわりや鼻の下)、手足、体などに広がることがあります。
- 軽い発熱をともなうこともあります。
- 掻きこわしや汗によって悪化することがあります。
原因
主な原因菌は以下の2種類です。
- 黄色ブドウ球菌
- A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)
虫刺され、あせも、擦り傷などで皮膚のバリア機能が壊れた部分に細菌が入り込み、発症します。
タオルや衣類、手指などを介して他の人にうつることもあります。
当院での対応
皮膚の状態を丁寧に観察して診断します。
必要に応じて、膿やかさぶたを少量採取し、培養検査で原因となる細菌を確認することもあります(結果が分かるまで数日〜1週間ほどかかります)。
治療は以下のように行います。
- 抗菌薬(抗生物質)の内服(セファレキシンやセファクロルなど)や、外用薬(ムピロシン軟膏、フシジン酸軟膏など)で細菌の増殖を抑えます。
- かゆみが強い場合は、抗ヒスタミン薬を併用します。
毎日、石けんや泡タイプのボディソープでやさしく洗い、清潔を保つことが大切です。強くこすらず、洗ったあとはしっかり泡を流してから薬を塗ります。
大事なポイント
- なるべく掻かないように注意しましょう。
- 爪を短く切り、掻きこわしを防ぎます。
- タオル・衣類・寝具は家族と分けて使いましょう。
- 登園・登校は、じゅくじゅくした部分が乾いてから(うつる心配がなくなってから)にしましょう。適切な治療を行えば、数日〜1週間ほどで改善します。
- 処方された薬は、最後まできちんと使い切ることが大切です。